年末にかけ「赤穂義士本傳」…一龍斎貞水 [舞台と伝統芸]
人間国宝の講談師、一龍斎貞水=写真=が、12月までかけて「赤穂義士本傳(ほんでん)」を読む「連続講談の会」を始めた。全7回で会場は東京・上野の本牧亭。先月26日の初回は満員御礼の盛況だった。「まだ“化石”にはならない。一生勉強」と自然に気合が入る。
功成り名遂げた印象を受ける貞水だが、72歳の今もがんを乗り越えて意気盛ん。公演で全国を回る日々だが、今回、一念発起した。「連続講談はかつては普通のことだったが、今は珍しい。一つの作品を最初から最後まで連続の形で読むことは自分の勉強になり、若手に『講釈場』の雰囲気を経験させる場にもなる」と思いを語る。
2回目となる今月18日以降も「赤穂義士本傳」を毎月読み、忠臣蔵の世界を展開する。あまり口演されない部分もあえて読み、豊かな物語世界を持つ「本傳」の世界を自身、改めて体感している。「最後まで読めたならば、私が講談師であることの証しとなる。そんな思いで臨んでいる」
会場は40人も入ればいっぱいだが、講談師と客の距離の近さが緊張感を生む。(電)046・297・0371。
(2011年7月11日 読売新聞)
功成り名遂げた印象を受ける貞水だが、72歳の今もがんを乗り越えて意気盛ん。公演で全国を回る日々だが、今回、一念発起した。「連続講談はかつては普通のことだったが、今は珍しい。一つの作品を最初から最後まで連続の形で読むことは自分の勉強になり、若手に『講釈場』の雰囲気を経験させる場にもなる」と思いを語る。
2回目となる今月18日以降も「赤穂義士本傳」を毎月読み、忠臣蔵の世界を展開する。あまり口演されない部分もあえて読み、豊かな物語世界を持つ「本傳」の世界を自身、改めて体感している。「最後まで読めたならば、私が講談師であることの証しとなる。そんな思いで臨んでいる」
会場は40人も入ればいっぱいだが、講談師と客の距離の近さが緊張感を生む。(電)046・297・0371。
(2011年7月11日 読売新聞)
2011-07-27 17:07
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