「家族で狂言楽しんで」…31日、万蔵が親子で出演 [舞台と伝統芸]

 狂言師の野村万蔵=写真=が中心となった狂言会が31日午前11時から家族連れ向け、午後2時半から一般客向けとして連続で開かれる。東京・千駄ヶ谷の国立能楽堂。万蔵は「午前は敷居を低く、午後は敷居をまたぐ感覚で狂言を楽しんでもらえたら」と話す。

 午前11時開始の「萬(よろず)狂言 ファミリー狂言会」には、「体操のお兄さん」で著名なタレントの佐藤弘道が出演。万蔵が指導する「現代狂言」の舞台にも出た「弘道お兄さん」と狂言を分かりやすく解説した後、見て楽しい狂言二番を上演する。「二人で作った狂言体操を楽しんでもらう。上から目線ではなく、サービスに努めたい」と万蔵。

 午後2時半の「萬狂言 夏公演」には人間国宝の野村萬(まん)も出演。金沢で活躍する野村祐丞(ゆうじょう)が「鈍(どん)太郎(たろう)」、中堅の扇丞(せんじょう)が「朝比奈」、最後に万蔵が「金津地蔵(かなづのじぞう)」を上演。萬は狂言小舞を披露する。万蔵は「一門がみな少しずつ背伸びをして挑む演目を並べた。会を一門の技量を上げる機会としたい」と意図を語る。

 万蔵は7歳の息子、眞之介(しんのすけ)と共演する。「子供がこの時期に発揮する愛らしさを観客に伝えて、後味の良い会にしたい」。(電)03・6914・0322。

(2011年7月11日 読売新聞)

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。